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彼の修行 (タエヌの経済的状況)

2007年03月06日
私の知人に修行好きなお人よしがいる。

本人は決して修行が好きだとは思っていないようだが、それでも度重なる修行を経験していくうちに、やっと本人も自分が修行の道を選んでいるのだと気づいてきたところだ。

「例えば、山にこもって滝に打たれるとか、断食をするとか、そんな実生活から離れて、さらに自分自身のみが耐えるという修行だったら何でもできそうな気がする。しかし、実生活の中で家族をも巻き込んだ修行、これはとてつもなく厳しいものであるし、修行を終えた後に得られる充実感は素晴らしいものであろう」これは、彼が最近、修行を通して感じていることである。

今、彼が最もこの大好きな修行として取り組んでいるのは、現実の社会の中では窮地に追い込まれるほどの経済的に厳しい状況の中、波動を下げないように努力をして、目の前のことを一つ一つ解決することのみに全力を注ぎ、家や土地を失うかもしれないとか、破産という名のレッテルを張られて制限される中で生きていくことを強いられるかもしれないとかということが、計算上でいえば今日や明日に起こっても不思議はない状況だというのに、常に希望を膨らませ必要以上に波動の低いことを考えないでいることである。ある程度は広く世を知り計算も得意な彼は、決して現実から逃避しているのではなく、状況をよくわかった上でのこと。今日の午後も、2時間以上かけて会いにきてくれるお客様との出会いの約束に向けて、波動を下げるどころか最高点にもっていこうとしている。

これまで1、2年の間、やはり経済的に追い込まれたことが何度もあった。時には恐怖に震え、時には一人で涙することもあったらしい。それでもこんな状況を、妻とごく限られた知人にしか言わずにいた彼。彼の人に対して話をする中で何度も口にしたこと。

「今、自分が行っていることが自分にとって今世の目的に沿った道を歩んでいるのであれば、また人から必要とされることを行っているのであれば、生活に困らない程度のお金という物は後からついてくるから安心してください」

それを人に言いながらも、自分にも言い聞かせ、信じてやまなかった。だから、もしこのまま家族6人が生活できない状況になったら、その時は言っていることと自分の行っている事実が違う、つまり罪を犯すことになるので、彼はこの仕事を続けられないと考えている。

何度も料金を上げようかと考えた。何度も、もっと宣伝しようかとも考えた。組織に入るのもどうかとも考えた。でも、これはすべて第一の目的がお金のため。つまり、彼にとっては今の仕事をしている第一の目的とは違う。

結局、彼がとった行動は料金を逆に少し下げたという不思議な行動。彼が言うには、「できる限り多くの方々のお役に立ちたい。そのためには料金は適正な状態で、お会いした方と対等の状態の金額を設定すべきであり、それが現在の価格である」とのこと。まあ、それはそれでよいのかもしれないが、どんどん経済的には厳しくなるばかり……。

これまでは、面白いことにギリギリの状態になると、思いもよらぬところからご支援をいただいて今日まで仕事をすることが許されていた。すべてが彼にとって大感謝。時には人であったり、時には金融会社であったり……。それでもこの心底から充実できて至福の時を過ごすことができる今の仕事を続けられることに喜びを感じていた。

住宅ローンに加えて数千万円もの借金。2カ月以上も遅れているローンの支払いの催促。子どもの保育料金も給食費もその他も諸々滞納している。きっと普通の人なら、普通でいられないような状況のはずなのに、彼は「まだ、何も起きていない。きっとなんとかなるはずだ」ということを信じて、家族の前では、子どもの前では、いつもと変わらぬ彼でいる。

先ほどのことに加えて、彼にとっては、子どもたちに何か大きな負担がかかった時も、今の仕事をやめる時であるとも決めている。人のお役に立ちたい、それが彼にとってのすべてであるが、家族が普通の状況でいられなくなったとしたら、一番大切にしているものを差し置いてまでも人のためにお役に立ちたいなどということは、優先順位からして絶対に無理なことである。

「とにかく、一人でも多くの方に、少しでも長い間、人のためにお役に立てることをしたい。」こんな彼の経済的状況であるのに、こんなことを言うとまるで偽善者のようにも思えるが、彼の本心でありすべてである。なんだかばかげた彼でもあるが、こんな人間がいてもいいんじゃないかと彼は思っている。

彼が今回も修行を無事に終え、また一つ大きくたくましくなった姿を早くみたい。今度はご褒美として何が用意されているのかが楽しみである。
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